ネツトワーク型RTK-GPS (有)山口商店  更新:2005/10/18 ホーム


ネツトワーク型RTK-GPSを利用する公共測量作業マニュアル(案) 地形・応用測量 が発表されました。!

昨年発表された「公共測量3,4級基準点測量」に、このたび7月1日に「地形・応用測量」が追加され、GPS受信機1台で殆どの公共測量業務を行う事が可能となりました。
また、7,8月に全国17会場で日本測量協会により同マニュアル(案)の説明会が開催されました。
ネットワーク型RTK-GPSとは移動局近傍の電子基準点に囲まれるエリア内での「電離層・大気圏遅延、軌道情報の誤差等で構成される誤差モデル(VRS方式)/空間状態モデル(FKP方式)」を作成し高精度な位置データを決定する新しい技術で数々の分野において大きく期待されております。
下記の国土地理院様HPに「ネットワーク型RTK-GPSを利用する公共測量作業マニュアル(案)」が記載されております。
http://psgsv.gsi.go.jp/koukyou/network_rtk-gps/index.htm

地形測量

ネットワーク型RTK-GPS測量による地形測量
4級基準点3点以上で現地との整合性の確認を行う事で地形測量を実施できます。
図上0.3mm以上の誤差が認められる場合は後処理で座標変換を行う事で使用可能となります。
ネットワーク型RTK-GPS測量を併用する地形測量
10エポック2セット観測する事でTS点、平板点の設置を行う事ができます。平板測量を実施する為の基準点設置が実施できます。
一部の工程でネットワーク型RTK-GPS測量を用いる地形測量
平板測量、空中写真測量、修整測量、TS地形測量、デジタルマッピング、数値地形図修正による地形測量の一部の工程で使用可能です。
応用測量

ネットワーク型RTK-GPS測量による路線測量
線形決定

線形決定は縮尺1/1,000以上の地形図において10エポック2セット観測を行う事で実施できます。
中心線測量
4級以上の基準点に基づき10エポック2セット観測を行う事で実施できます。
横断測量

10エポック1セット観測を行う事で横断測量が実施できます。
見通し杭や外接続杭が不要となり現場作業効率がアップします。
ネットワーク型RTK-GPS測量による河川測量
距離標設置測量
近傍の3級基準点に基づきナビゲートにより測設し10エポック1セット、もしくは2セット観測を行う事で実施できます。
定期横断測量
水際杭を境に陸部は横断測量、水部は深浅測量で実施します。
深浅測量

海、湖、河川、ダムの水深を測定する作業です。
1エポック観測で深浅測量が実施できます。
法線測量
中心線測量の要領で実施できます。
海浜測量及び汀線測量
波打ち際の測量です。中心線測量、横断測量の要領で実施できます。
ネットワーク型RTK-GPS測量による用地測量
境界測量
土地、境界について調査し用地取得等の資料、図面を作成する作業です。
4級以上の基準点に基づき10エポック2セット観測を行う事で実施できます。
境界点間測量
隣接する用地幅杭点間全辺についてTSを用いて距離測定を行う作業です。
この作業ではGPSは使用せずTSの使用が義務付けられております。

※上記ネットワーク型のRTK-GPSを利用するには、GPS機器の他に、VRS/FKP等のデータ配信業者との契約が必要となります。