ミル目盛の利用法 (有)山口商店 2015/01/09 ホーム
このページでは、コンパスなどに付けられているミル目盛の利用方法についてご紹介します。
コンパスなど方位を読み取る分度にミル目盛がついているものがあります。
ミル目盛は軍事用(軍仕様)の機器によくついています。
なぜ、ミル目盛なのかといえば、目標物の大きさ(長さ)や、目標物までの距離の測定などに便利に使えるからではないかと思います。
屋外での計測に、このミル目盛を使うのも一つの方法だと思います。
1ミルは1000m先で1mの開きの角度になります。
100m先では10cm、10m先では1cmになります。
手持ちのコンパスなどでは、1周(360°)が6400ミルになっています。
また、最小の目盛が20ミル程度で付られています。
ミル目盛は1000:1(1000m:1m)の比率の角度です。
これにより、目標物の大きさ、距離の測定が簡単にできます。
■目標物の大きさが分かっている場合(目標物までの距離が分かります。)
目標物までの距離=目標物の大きさ×1000÷測定したミル角
となります。
【例】目標物の測量ポール(2m)が20ミルに入って見えた場合は、
2m×1000÷20ミル=100m 目標物のポールまでの距離は100mという事になります。
■目標物までの距離が分かっている場合(目標物の大きさ分かります。)
目標物の大きさ=目標物のミル角×距離÷1000
【例】200m先に木があり、高さが30ミルであった場合は、
30ミル×200m÷1000=6m 目標の木の高さは6mという事になります。
※補足説明:縦方向のミル目盛を読む場合、ミル目盛付きの双眼鏡などを使うと測れます。
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