ポケットコンパス  2009/09/18 (有)山口商店 ホーム


レベルトラコンによる水準測量のしかた (レベルトラコン)

 

●使い方

 

@

レベルトラコンの据付けは、トラコン/ポケットコンパス使用方の据付けで行います。

磁石盤の水平は、磁石盤内の直交する二つの気泡管で出すことも同様です。

 

A

つぎに、高低角分度の0と指標を合わせて視準に入りますが、この時望遠鏡の気泡管は必ずしも中央にはありません。それは、磁石盤の直交気泡管にくらべて、望遠鏡の気泡管の方がはるかに精度が高いからです。

 

B

そこで、高低微動ピニオンを微細に動かし、正確に水平状態にして、再び目標を視準します。

 

C

目標を読みとる時は、必ず反射鏡で気泡が偏位していないかとうかを確認してください。

 

D

水準測定の時は、望遠鏡の気泡管によって高精度の水準が得られますから、器体据付時の整準を特に慎重にする必要はありません。また、望遠鏡気泡管によっての水平軸の鉛直調整も不要です。

 

E

前視から後視をする時は、右図のように望遠鏡を反転させますが、望遠鏡の鏡筒を手で直接廻さずに、必ず高低微動ピニオンで静かに行ってください。

 

F

水準測定をしない時は、普通のS-25、S-27と全く同様の使い万をします。

 

●水準測定の実際

レベルトラコンには、5′/2oの高感度両面型気泡管がついていますので、高精度の水準測量ができます。一般には二つの測点A、Bのほぼ中央に器体を据えて、両測点に垂直に立てた標尺を、上記の扱い方によって、望遠鏡気泡管で水準を定め両標尺を読みます。この値から、A地点、B地点の高低差を求めることができます。実際には、下図のようにいくつかに区分けして行います。望遠鏡を反転させることで前視、後視ができて、反射ミラーによって視準姿勢のまま気泡管を視認てきますから、ティルティングレベルと同様に使うことができて、再調整もきわめて容易に行うことができます。

 

    

 

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