気まぐれページ!01 (有)山口商店 2007/10/01 ホーム


WAASに期待!

最近、GPS測量もかなり普及してきました。当社では、GPSのシステムを販売していますが、最近はスタッティク測量からネットワーク型のRTK-GPSに販売の主力が移りつつあります。

測量業界、土地家屋調査士業界など研修会や勉強会があちこちでかなり開催されているようです。

当社のお客様は、測量などにかかわる業界などいろいろですが、特に上記の測量業界、土地家屋調査士業界の他に、色々な方面で活躍できるのがネットワーク型RTK-GPSではないかと思っています。

昨年の始めにライカのGPS1200シリーズの受信機及びジェノバのCPTransをデモ用に準備しました。電子基準点データの配信業者であるジェノバからデータを受信しながら測量を行うシステムです。

デモ機を持って色々な現場に行って感じることは、「すばらしい!」の一言です。

「すばらしい!」の中には、測位精度、携帯性、作業効率、などなどです。

でも、欠点もあります。データ配信に関する問題、GPS衛星の捕捉状況に関する問題などなどです。

土木建設工事に関しては、とてもうまく利用できるのでは、ないかと思われます。ただ問題はGPS機材のコストの問題です。トータルステーションを使用した測量に比べると機械がちょっと高いのが?

でも色々な面で考えれば安いもんだと思います。

また、林業関連のお客様には、従来からのポケットコンパスによる測量が主力ですが、ライカのGS20PDM(D-GPS)などはもって来いだと思いますが、補正用のデータのビーコンの受信に問題があります。でもその問題も、昨年打ち上げられた、MTSAT(ひまわり)のMSAS(WAAS)が利用できるようになれば問題解決です。現在、国土交通省航空局でMTSATからの補強情報が不定期に送信されていいます。

※2007/09/27 試験送信から本格運用になりました。

当社で保有しているGPS受信機は、ライカのGX1230と言う機種で、RTK仕様のものですが、この受信機にはWAASにも対応しています。RTK-VRSを行いながら測定の設定を変えるだけで、MSASの測定も可能です。現在、MSASの試験信号の状況を確認しながら測定テストを行っています。

スタティック測量でのデータ、RTK-VRSでの測定データとの比較を行っています。

RTK-VRSからMSASの切替がすぐにできるのでデータ比較が容易です。

今後何回か測定をして行く予定です。現在のところ観測結果はまだ見えてきませんが、もう少し観測を続ければ見えてきそうな気がします。期待の持てる結果がでればいいなあと思っています。

観測結果について、ご報告できるようであればまたご報告して行きたいと思います。

(今この測定を行ってみて感じることは、地殻変動との問題です。ジェノバのRTK-VRSは日本測地系に取付られていますが、MSASの場合は?・・・問題にするほどではないか・・・なんて考えています。・・・ 余談)

この測定結果がいいものであれば、今後の林業関連の測量にはとても期待が持てそうです。

とても楽しみです。

・・・店長・・・

 

測定風景 測定状況 01