微動雲台 (有)山口商店 2015/01/22 ホーム
現場で大変便利な使い方が出来る方法をご紹介します。
現場での簡易的な調査に最適な方法です。
■微動雲台(下写真参照)
当社HPでご紹介しています、DISTO(レーザー距離計)や、タンデム(方位/傾斜)を測定する道具と組み合わせ使用すると大変便利です。
上下方向と左右方向に微動つまみがあり細かく調整ができます。
カメラ用三脚に取り付けが可能です。
使用例は以下にご紹介いたします。
●雲台プレート
DISTO lite5にはカメラ取り付け用のネジがありません。
上記雲台プレートに取り付けて使います。
取り付け方法は、色々あると思いますが、マジックテープで取り付けも可能です。
マジックテープの場合は、簡単に雲台プレートとの着脱ができます。
取り付け例は下写真を見てください。
■DISTOでの使用例
●取り付け状態
三脚に取り付けたところです。
目標を正確に見るために、オプションの望遠鏡アダプターをいっしょに使用しています。
●観測状況
レーサースポットを望遠鏡アダプターでのぞきながら、上下、左右の微動ネジで目標を設定します。
●観測状況(上方向)
仰角方向はこんな感じです。
★上方向の観測時に便利な事
建物や構造物はあたりまえですが、手持ちではレーザースポットが照射できなかった、電線や樹木の小枝などにスポットを当てることができます。これにより、樹高測定、電線の高さなどの測定がとても間単になります。
樹高測定の場合、Classic5なら簡単にできますが、lite5の場合は、気泡間を使って水平距離を出しておけば、Classic5のピタゴラス測定と同じように計算すれば、高さがわかります。
本体内蔵の水平気泡感を使わずに、オプションの気泡感を使えばもっと正確に測定できます。
●観測状況(下方向)
俯角方向はこんな感じです。
★下方向の観測時に便利な事
機械高の測定も可能です。またオプションの気泡感を使えば下方向の垂直のポイントにレーザースポットを照射できます。これにより測りたいポイントの設定(測りたい箇所のDISTO側の始点)が可能です。
注意 三脚の雲台の構造によりDISTOが回転する半径が違いますので三脚にあわせ考慮して使用することが必要です。
■タンデムでの使用例
●取り付け状態(方位観測時)
タンデムの取り付け用ネジに微動雲台を固定します。
これにより、手持ちの場合と比べるとかなり正確に観測が可能です。
★方位の観測時に便利な事
タンデムの方位目盛りは30′までふられていますが、目測で10′程度までなら簡単に読み取れる思います。タンデムはレンズ方式で方位を読めるため、ポケットコンパスなどと比べると、細かく方位測定が可能だと思われます。
●取り付け状態(仰角:クリノメータ機能使用時時)
カメラ三脚の雲台を垂直状態にセットすれば、仰角・俯角(クリノメータ機能)の測定が正確に行えます。
●取り付け状態(俯角:クリノメータ機能使用時時)
●取り付け状態(水平:簡易レベル観測時)
タンデムのクリノメーターの角度を上下微動で水平にセットすれば、レベルが見れます。
ハンドレベル代わりに使用が可能です。
■総評
林業関連の樹高測定、平面測量、地形測量に従来使用してきた、ポケットコンパス、巻尺、ハンドレベル、間縄、測高器などにかわる方法だと思われます。便利な点は、携帯性がよく、山林などの現場には最適と思われます。
測量分野では色々な調査業務にお役に立てると思われます。
DISTO、タンデム、微動雲台を使用した現場調査等が簡単に効率よくできると思います。
また、微動雲台に雲台プレートを取り付けDISTO Classic5とタンデムを一緒に取り付ければ簡易トータルステーションとして使用も可能だと思われます。
今回のご紹介はこれまでですが、上記の簡易トータルステーションや、オプチカルスクエアーを同時使用すれば、簡易面積測定や、面白い使い方ができると思います。またご紹介できればご紹介して行く予定です。
DISTO、タンデム等の詳細については、当社HPを参照してください。
ご購入は やまぐちしょうてんネットショップでも購入可能です。
このQ&Aは、当社へのお問合せ等の内容と回答を掲載しています。(新着順に掲載しています。)
※は補足事項として回答させてもらいました。
Q |
微動雲台ですが、微動調整できる範囲は何度でしょうか? 電話:2011/11/14 |
A |
上下方向は約27°、左右方向は約27°です。 ※カメラ三脚の雲台でおおよその方向を向け、それから微動雲台の微動を使います。 |