スクライバー 詳細 (有)山口商店 2013/03/21 ホーム


スクライビングの手順

作業の前に
通常のスクライブの場合は、ペンシルホルダーにスクライブベンシルまたは、鉛筆を固定します。
ダブルスクライブの場合は、付属の針をスクライブペンシル(または鉛筆)に替えます。

 

使用方法(スクライビングの手順)

 

1.ログをセットします。

 

2.ラフ・スクライブ幅の数値を計算します。
まず、ファイナル・スクライブ予定幅を決めます。これは、ログの太さや作業する人により設定する値が変わります。

仮に、ファイナル・スクライブ予定幅の値を75oとします。

例)

◎ 上図のA=126oの場合

 A 

 126o

 + カバー(ログ同士が重なる幅)※ 

  12o

 − ファイナル・スクライブ予定幅

  75o

ラフ・スクライブ幅 

  63o

◎ 上図のB=105oの場合

 B 

 105o

 + カバー(ログ同士が重なる幅)※ 

  12o

 − ファイナル・スクライブ予定幅

  75o

ラフ・スクライブ幅 

  42o

 

ラフ・スクライブでのカバーは、ログとログが重なる高さの予定幅を言います。実際はログの太さや作業をする人の好みにもより変わります。

(12oは例です。)

 

3.スクライバーをラフ・スクライブ幅に合わせて開き、スクライブ幅調整ツマミで固定します。

(スクライブ幅微調整ネジでより細かい調整ができます。)

 

4.プラムボード(A)のプラムライン(B)にスクライバーの針先端(以下ペンという)をあてます。ペンは上、針は下になるように当てて、先端同士を結ぶラインをプラムラインに一致させます。

Aプラムボード : あらかじめ下げ振りなどで鉛直に設置した板
Bプラムライン : プラムボードに描かれている鉛直線

スクライバーをプラムラインに当てたままの状態で、水平器の水平調整を行います。
まず、前後の傾きの調整をします。

水平器ベース金具を動かしタテの気泡管の位置が中央になるように、水平器ベース用調整蝶ネジで固定します。

次にに左右の傾きの調整をしします。

左右調整ネジを回し、ヨコの気泡管の位置が中央になる様合わせます。

 

5.ラフ・スプライブします。

水平器の気泡が中央に来るようにスクライバーを両手で持ちます。

水平器に触れないように慎重に

スクライバーの針を下になるログの写し取るとこりに当て、気泡が常に中央にあるように、ペンを上のログに当てながら、スクライバー本体を移動させてケガいていきます。

 

 

6.ラフ・スプライブした後に合わせラフ・カットします。

 

7.ラフ・カットしたログを再びセットします。

 

8.ファイナル・スクライブ幅の高さ(C)を測ります。

まずは、上下のログの間で一番広い位置の高さ(C)を測ります。

例)

◎ 上図のC=76oの場合

 C 

  76o

 + カバー(ログの凸凹のカバー)※ 

    3o

実際のファイナル・スクライブ幅 

  79o

ファイナル・スクライブでのカバーはログの凸凹のカバーです。

これもログの大きさや作業する人の好みにより変わります。

(3oは例です)

 

9.スクライバーをファイナル・スクライブ幅に合わせて開き、固定します。

(手順3同様)

 

10.手順4と同様にプラムボードで水平器をセットします。

 

11.ファイナル・スクライブします。

手順5と同様の方法です。

ノッチのファイナルスクライブ

グルーブのファイナルスクライブ

 

12.ファイナル・スクライブしたあとに合わせファイナル・カットします。

 

スクライブ時のポイント

一方から一度にケガくよりも、左右から中央へスクライバーを移動させながらケガく方が、スムーズなラインが引けます。