フィールド計測機器の活用 |
(有)山口商店 |
2010/02/24 |
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農業関連での活用について |
№01 |
面積測定 圃場での測量 |
農業分野での、部分転作面積の測定や作付面積の測定、施肥量割り出しのための作付面積の割り出しなどに利用できる面積測定方法です。
今回はライカジオシステムズ(株)から発売されているレーザー距離計を使用して面積の測定等を行います。
レーザー距離計を使用した場合のメリットは下記のものが考えられます。
面積測定精度
面積測定精度も良く(たとえば0.1a:長辺100mなら短辺0.1mの精度なら充分精度内)、巻尺等を使っての測定に比べれば精度よく測定できます。(巻尺の場合、50m、長いもので100mが一般的ですが、引っ張りによる誤差、たるみにより測定誤差等がでます。)
作業効率
レーザー距離計なら1回で測定できますが、巻尺の場合、巻尺の長さ以上の測定には継ぎ足し測定が必要となります。また、測定箇所の移動の際、巻尺の巻き取り操作、伸ばした状態での移動では障害物等に巻尺が引っかかり大変です。
面積算出
レーザー距離計の場合、内臓の機能を使用して面積が求められます。巻尺の場合は別途面積算出のための計算が必要となります。
今回ご提案するものは、ライカジオシステムズ(株)より発売されているレーザー距離計DISTOD5を使用して測定します。
レーザー距離計にも色々種類が多くありますが、この機種をお勧めしているのには理由があります。
まず、測る目標地点にターゲットプレートを使用します。DISTO D5の場合、内臓のデジタルファインダーを使用します。これによりレーザー距離計の視準を簡単に定める事が可能となります。
※D8というタイプもありますが、価格が高くなります。
※D3というタイプもありますが、目標(ターゲットプレート)を視準する場合、光学式のファインダーで不便です。
次に便利なのが面積計算機能です。
三角形計算機能(説明1、説明2)を利用して多角形の面積が測定できます。
またトラベーズ(台形面積)機能(説明1、説明2)を利用して面積を測定できます。
また、長方形の場合は単純な面積測定機能で、縦、横の距離測定から面積を求めることができます。
もう少し正確に面積を求めたい場合は、レーザー距離計の設置、ターゲットの設置を正確に行う事により精度を上げた測定が可能となります。
レーザー距離計は上記の測定なら手持ちでいいと思います。またターゲットも手持ちで充分だと思います。
レーザー距離計を設置する場合は、カメラ用三脚や専用三脚、アダプターを使用する事も可能です。
ターゲットプレートは、ポールに取付けたりして使用する事もいいかと思います。
その他
茶園等の傾斜地での地表面積測定の場合は、チルトセンサー機能を使用せずに使用する事により測定ができます。